会社設立の経緯

会社設立の経緯

医療職紹介業を設立した理由

私自身、姫路のクリニックの院長をしております。
院長をしていたら急に人を雇う必要が出てくることもあります。
Indeedやハローワークなどに求人を載せたり、自院ホームページで募集をしたりしますが、急な応募はなかなかありません。

 

そこでスタッフ紹介業に頼んだりすることもあります。
その紹介料が高額なんです。大手なら年収の30%ほどとってきます。常勤看護師さんなら一人100万円前後です。今はその半額程度の紹介所もありますが。
どちらにしろ零細企業のクリニックにとったら、一人紹介してもらって50万円や100万円というのはかなりつらいです。ずっと働いてくれる保障もないですし。
1年で辞めたらまた100万円です。

 

 実際知り合いの院長が紹介業を通して看護師を雇い、一人何十万円も払って6か月ですぐ辞め、また何十万払って、というのを聞きます。
その院長は
『今年は紹介業の支払いが多いので、自院のスタッフのボーナスを減らさないといけないな』
と言っておられました。

 

 また、私が神戸のクリニックに勤務医として勤めていた時、そのクリニック院長がある医師紹介業大手に医師を紹介してもらっていました。
そこのクリニックの院長が私にむかってこう言いました。
『尾田先生、〇〇社からの紹介料いくらか知ってますか?600万円ですよ。高すぎますよね。仕方ないんですが。。。』
『600万円ですか!!』

 

そこのクリニックの医師年収が2000万円なので30%とのことです。
1年でやめたらまた違う医師に600万円です。
これはぼったくりだと正直思いました。

 

 一般的に職業紹介業の紹介料は年収の20-30%と言われていますが、紹介業を使う企業は大手企業が多いです。
大手企業は大資本なのでそれくらい支払っても大丈夫なんでしょうが、こちらは零細企業のクリニックです。

 

保険診療の場合、クリニックの収入は保険診療から入ってきます。つまり8割程度が社会保険料からの収入です。
国民からの保険料が紹介業者に流れていく図式に嫌悪感を感じました。
また、それにより、そこで働く従業員の給料やボーナスが減っていくのに怒りすら覚えました。

 

昔と比べて医療を取り巻く環境は激変しています。
診療報酬も下がり、人口も減少していき、消費税も上がるなど、昔ほどクリニックの経営は楽ではありません。
特に駅前などのテナント費用が高額なクリニックは経営が厳しいと伺います。

 

 そこで紹介料を安価にし、姫路周辺のクリニックだけでもクリニック経営が楽になるように、またそこで働く従業員のボーナスが紹介料のために減らされないように、これ以上国民の保険料の多くが紹介業に流れないように、
という願いをこめて医療職紹介業を設立いたしました。

 

斡旋費用をかなり下げていますので、きめ細かい対応は出来ませんが、それでもよければご利用ください。

 

尾田内科クリニック 院長 尾田 達哉